■事業計画【令和3年度】

 1 基本方針

  遠州地域は、綿を中心とした織物の産地として発展してきましたが、昨今の繊維業界を取り巻く環境は、昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、さらに厳しい状況となっています。また、アフターコロナを見据えて、自社の強みを生かした独自の技術や価値観をものづくりの中に取り入れ、新たな付加価値を創造し、その上で、ECサイト等の新たな販売ツールを活用した販路及びユーザー開拓が必須となっています。

  本協会では、これまでも会員組合・企業との連携と協調を基に、遠州織物産地の活性化を目指して各種事業に取り組んでまいりましたが、今後におきましても、遠州織物産地が一体となった繊維産業の振興を目指していきたいと考えています。

  ついては、令和3年度において、以下の点に重点を置いた事業を展開してまいります

  

 (1)地域ブランド「遠州織物」の発信強化

     地域団体商標「遠州織物」の普及を図っていくとともに、織物製造、販売、更には地元のクリエイター等との連携により、県内外に向けて遠州織物の発信を強化していく。

 (2)需要拡大、販路開拓の推進

   遠州織物コレクションの開催、首都圏での大規模展示会への出展支援及び県内での販売会やPRイベントの開催等の「リアル展示販売会」のほか、ECサイト等の販売ツールを活用して、遠州織物の需要開拓、販路開拓を図っていく。

 (3)ゆかた・和装文化の普及

     ゆかたや和装小物、郷土工芸品「浜松注染そめ」等を通じた和装製品の普及・販路拡大に努める。

   (4) 若手人材育成のための環境づくり

          遠州産地における若手人材の参入・育成のため、若手事業者等のグループ活動の支援と併せ、それらの活動拠点となるような施設整備などの環境づくりを進めていく。

 

2 事業計画

     (1) 需要開拓事業 

          遠州産地における綿麻等の天然素材に対する高度な加工技術や産地の特性を活かしながら、オリジナリティーに富んだ複合産地として再構築していくことが必要であり、新たな需要開拓、販路拡大に努めていく。

         なお、いずれの事業においても、新型コロナウイルスの感染拡大あるいは収束状況による影響は避けられず、その時々の状況を十分に勘案した上での対応を図っていく。

   ① 遠州産地需要開拓事業

     ア ハママツ・コレクション事業 

                    遠州産地で企画・生産された新製品及び二次製品をアピールするため、首都圏で開催される、アパレル企業・デザイナー・小売店等を対象とした展示商談会への出展を支援する。

 

展 示 会 名

期   日

会   場

Premium Textile Japan

2022

S/S

令和3年5月25()26()

東京国際フォーラム

A/W

令和3年12月7日()~8日()

東京インターナショナル・

ギフト・ショー

2021

令和3年1013()15()

東京ビックサイト

2022

令和4年 2月8日()10()

 

       イ 遠州織物コレクション事業

                   本協会の会員企業・組合が、高品質・高付加価値の新製品の開発を行うとともに、産地単独展示会「遠州織物コレクション」を東京都内で開催し、開発した新企画製品等の提案を行う。

                       期 日:令和4年2月頃

会 場:TEPIA(テピア) 予定

     ウ 綿の産地フェア開催事業 

                    遠州織物の地産地消を推進するため、地域住民へ遠州産地で生産される繊維製品を展示販売し、遠州織物の普及、需要拡大に努める。

 

 

期    日

会    場

令和3年 6月12()

浜松市総合産業展示館

令和3年1016()17()

浜松市ギャラリモールソラモ

 

  エ 新テキスタイル開発・販路拡大事業

  遠州産地の織物生産者とデザイナー等との協働による、新たなテキスタイル(生地)等の開発を支援する。なお、事業実施にあたっては、コーディネーターの指導のもと、3組程度のマッチングを図り、新たなテキスタイル開発を行う。

 

  ② 海外販路開拓事業

    遠州産地の繊維製品の海外輸出戦略を積極的に推進するため、海外で行われる展示会出展や現地主要ブランド各社との個別商談等を行う会員企業等の活動を支援する。

 

      ③ マーケティング強化支援事業

遠州産地の織物生産者の自立化に向けた動きを促進し、新たな販路開拓のため参加する展示会出展等を支援する。

 

展 示 会 名

期   日

会   場

高機能素材Week

S/S

令和3年12月8日()10()

幕張メッセ

T・N Japan東京展

(テキスタイル ネットワーク ジャパン)

S/S

令和3年4月27()28()

カイタックインターナショナル

A/W

 未 定

 

(2) 展示・交流事業 

① ゆかた振興事業  

ゆかたや和装の普及と遠州産地の振興を図るため、新作ゆかたや和装製品の展示販売や織り・染めに係る伝統技術を広く紹介する「注染・ゆかた・和装展」を開催する。

期 日:令和3年7月10()11(日)

会 場:浜松市ギャラリモールソラモ

また、高校生を対象とした「ゆかた着付け教室」を県西部の高校等で開催し、ゆかたの着付け方法、技能、マナー等を基礎から伝授し、ゆかた及び着物(和装)の普及を図る。

② 会員組合交流支援事業

   従前の生産体制に留まらず、新たな発展の契機をつかむため、会員組合等が行う、他産地繊維関係者との情報交換や交流を通じた連携・協調等に関する事業を支援する。

(3) 人材養成・技術力強化事業

後継者育成事業 

業態(織布・染色等)の枠を超えた若手事業者等のグループが行う新製品開発や展示会等出展、さらには先進地視察研修等の取組を支援し、メンバー間の連携強化を促進することを通じて、後継者の育成に努める。

また、若手人材育成のための環境づくりについても進めていく。

(4) 遠州織物製品販路開拓事業 

①「武襯衣」ブランディング関連事業

令和元年度において県の支援を受けて実施した「武襯衣のブランディングをより効

果的に展開していくため、引き続き「ブランディング推進会議」を設け、「武襯衣」のブランディング戦略等を検討していく。

(5) 管理・運営事業

静岡市内所有土地運用事業

    ② 地域団体商標「遠州織物」及びふじのくにシャツ「武襯衣」収益事業

       地域団体商標「遠州織物」とふじのくにシャツ「武襯衣」のブランド展開を図るため、シンボルマークとロゴマークの付いた織ネームや下げ札を販売し、広くPRしていく。

③ 「遠州織物 Co()-Lab(ラボ).」運営事業

       浜松市総合産業展示館内にある遠州織物をPRする「遠州織物Co-Lab」は、利用者が少しずつ増えてきているものの、まだ認知度は少ない状態にある。また、クリエイター等が使える作業スペースを手づくりで整備したことから、今後更なる活用を促していく。

④ 遠州産地トラベル事業

        遠州産地の事業者と当産地に興味を持つ人との接点を設け、産地の活性化や人材確保に繋げることを目的に実施する「遠州産地ツアー」及び「遠州産地の学校」を遠州産地振興協議会と連携して取り組んでいく。

 ア 「遠州産地ツアー(遠州織物Travel)」の実施

    学生(専門学校・大学)や顧客(デザイナー・消費者等)を対象とした、遠州産地の事業所やスポットを巡るバスツアーを企画・開催する。(年3回-公募2回、学生1回

       また、大学や高校等が実施する遠州産地視察についても、積極的に協力していく。

イ 「遠州産地の学校」の開催

    遠州産地の職人や事業者が講師となって、製造現場での仕事内容や技術、仕組み等について学ぶ講座の開催を支援していく。

(今年度はオンライン開催での実施が予定されている。)